2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[1F04-07] 燃料デブリ1

2023年9月6日(水) 10:50 〜 11:55 F会場 (オークマ工学機械工学館2F 講義室)

座長:中村 勤也(電中研)

10:50 〜 11:05

[1F04] 堆積物デブリ調査装置の開発

(1)堆積物デブリ検知装置の開発

*上野 克宜1、上野 雄一郎1、岡田 耕一1、高取 洋介2、岡田 聡2、米谷 豊2 (1. 日立研開、2. 日立GE)

キーワード:福島第一原子力発電所、1号機、格納容器、調査、堆積物、デブリ、ロボット、遠隔、中性子、γ線

福島第一原子力発電所の廃止措置に向けて、1号機格納容器内部地下階の堆積物表面でγ線と中性子を測定する堆積物デブリ検知装置を開発した。堆積物デブリを検知するには、数Gy/h以上のバックグラウンド(BG)環境で、核燃料に付帯するEu-154及びCm-244から放出されるγ線及び中性子を計測する必要がある。γ線検出器はEu-154由来γ線を分析でき小型化が容易なCdTe半導体検出器、中性子検出器は10B(n,α)反応で熱中性子を検知可能なB-10比例計数管とし、遊泳ロボットに搭載可能な遮蔽構成を設計した。更に、高BGによる出力飽和を抑制する信号処理高速化機能と、B-10比例計数管には10B(n,α)反応とγ線の波高値比を最大化する管構造を実装した。使用済燃料集合体から放出される放射線を利用して機能を検証し、10Gy/hを超えるBG環境下でEu-154由来γ線と中性子を検知できることを確認した。