2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[1G13-18] 高速炉熱流動

2023年9月6日(水) 16:10 〜 17:50 G会場 (ES総合館2F ES021)

座長:大平 直也(京大)

16:10 〜 16:25

[1G13] ナトリウム冷却高速炉における損傷炉心内の冷却材挙動に関する研究

圧力損失評価に及ぼす界面抗力項の影響評価

*水野 知紘1、大平 直也1、伊藤 大介1、伊藤 啓1、齊藤 泰司1、今泉 悠也2、松場 賢一2、神山 健司2 (1. 京大、2. JAEA)

キーワード:デブリベッド、球充填層、ナトリウム冷却高速炉、気液二相流、界面抗力

ナトリウム冷却高速炉のシビアアクシデント時においては、炉心部で形成される燃料デブリの安定的な冷却を行い、損傷炉心物質の原子炉容器内保持(IVR)を達成することが重要である。高温の燃料デブリベッド内部においてはナトリウム冷却材が沸騰することによる気液二相流が発生すると考えられるが、デブリベッド内の気液二相流の流動特性は未だ良く分かっていない。当研究グループでは、球充填層内気液二相流に対して、インデックスマッチングを用いた可視化手法により擬二次元体系における流動様式を詳細に観察し、既存の流動様式線図とは異なる結果を得た。界面抗力は圧力損失評価に影響を及ぼすことが知られているが、流動様式ごとに界面抗力項を考慮した例は少ない。そこで本研究では、圧力損失評価に及ぼす界面抗力の影響を流動様式ごとに評価した。その結果に基づき、各流動様式に対して適切な界面抗力モデルの検討を行なった。