2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1H13-17] 革新炉

2023年9月6日(水) 16:10 〜 17:35 H会場 (ES総合館2F ES022)

座長:太田 宏一(電中研)

16:55 〜 17:10

[1H16] 静的傾斜が生じた場合の海洋浮体式BWRの核熱的挙動

*福田 航大1、須山 賢也1、小原 徹2 (1. JAEA、2. 東工大)

キーワード:動特性解析、浮体式原子力発電所、核熱結合解析

近年、炉型をBWRとした海洋浮体式原子力発電所の実現に向けた取り組みが国内で進められている。その実現に向け、海洋環境特有の傾斜や揺動といった現象が原子炉の核熱的挙動に与える影響は明らかにすべき課題として位置づけられている。本発表では、BWRが通常運転中に傾斜した場合の原子炉の挙動(出力、燃料・冷却材温度、圧力等やそれらの分布の過渡変化)を明らかにすることを目的とした核熱結合解析の計画と予備解析の結果について報告を行う。解析には原子炉システムコードTRACE及び核計算コードPARCSを用い、TRACEでの解析にて流体に加わる重力加速度を変化させることで傾斜を模擬した。予備解析の結果、BWRが傾斜した場合の原子炉がとりうる挙動の傾向が明らかとなった。得られた結果より、周期性をもつ揺動現象の再現等、今後取り組むべき解析の方向性が示唆された。