2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-1 加速器(医療用を含む)・放射光・レーザー

[1I04-07] 加速器・放射光・レーザー

2023年9月6日(水) 10:50 〜 11:55 I会場 (ES総合館2F ES024)

座長:吉田 陽一(阪大)

10:50 〜 11:05

[1I04] IFMIF原型加速器LIPAcでの非線形空間電荷力による縦rmsエミッタンス減少の評価

*玄 知奉1、水野 明彦1,2、ポタデラ イバン3、ショバン ニコラ4 (1. QST、2. JASRI、3. CIEMAT、4. CEA)

キーワード:重陽子、バンチャー、縦rms エミッタンス、エミッタンス減少、空間電荷力

現在LIPAcでは、125mAの重陽子ビームを連続運転で9MeVまで加速させるための研究開発が日欧の共同研究で進められている。最近、粒子トラッキングシミュレーションで、バンチャーを通過したビームの縦rmsエミッタンスが、ビームラインを進みながら減少するという現象が確認された。詳細を調べたところ、バンチャー内部での高周波のsine波成分によりビームの縦位相分布が歪がみエミッタンスは増加するが、空間電荷力がその歪みを補正するようにビームに作用することで、縦rmsエミッタンスが減少しているということが判明した。今回、縦rmsエミッタンス減少の機構などについて報告する。