2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[1L04-07] 分離・回収プロセス

2023年9月6日(水) 10:50 〜 12:00 L会場 (ES総合館3F ES033)

座長:枝尾 祐希(QST)

11:05 〜 11:20

[1L05] リチウム鉛液滴からのトリチウム連続回収能率 その2

高回収率の検討

*興野 文人1、浜地 志憲2、田中 照也2、八木 重郎1 (1. 京都大学エネルギー理工学研究所、2. 核融合科学研究所)

キーワード:リチウム鉛、トリチウム、液滴、回収率

報告者らは液体方式ブランケットにて生成されるトリチウムを増殖材であるリチウム鉛の真空中液滴化により回収する研究を実施してきた。2023年春の年会にて核融合科学研究所(NIFS)に設置された液体金属試験ループにφ1.0mm×4本ノズル回収装置を組み込んだ試験により回収率として0.6~0.7を得、また重水素の移流拡散係数も2013年に実施した結果と同等であったことを報告した。今回ノズルをφ1.2mm×4本に変更し重水素回収率を測定した。結果は移流拡散理論から予想される回収率を大幅に上回る0.9以上となった。液滴吐出状況の観察により何本かのノズルからは液体金属が吐出せず部分真空状態である事が判明した。現象自体はノズル部に於ける乱流抵抗係数とポンプ流量に起因する流体現象であるが部分真空である事が回収率向上に寄与している可能性がある。追加試験を実施し分析結果を報告する。