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[1L07] クロマトグラフィー法を用いたリチウム同位体濃縮に対する各種溶離剤の添加効果
キーワード:リチウム、同位体濃縮、クロマトグラフィー、陽イオン交換反応、溶離液、酢酸塩
二次電池の正極材料、陶器やガラスの添加剤としても活用されているLiの需要は今後10年で供給を上回る可能性がある。リサイクル技術の本格的な社会実装にもしばらく時間を要する。つまり、Li鉱山や塩湖由来のLi-6(埋蔵量: 645万トン)のみでは、DT反応を用いた核融合炉の長期的な運転は難しい。しかしながら、海水からLi(埋蔵量(Li-6換算): 173億トン)をはじめとする核融合炉関連材料を同時回収できれば、長期にわたる核融合炉の運転が可能となる。これまでに開発した吸着剤を用いて海水中のLiとVをほぼ全量回収できることを示してきた。しかしながら、回収したLiは高濃度のLi-7を含むため同位体分離が必要となる。有力な手法として陽イオン交換クロマトグラフィー法を用いたLi同位体分離技術があるが、分離したLi-6にK溶離剤が混入する欠点を持つ。そこで、本研究では、MgとCa溶離剤を用いてLi-6の単離を試みた。