2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[1L15-18] トリチウム工学(大型装置)

2023年9月6日(水) 16:40 〜 17:45 L会場 (ES総合館3F ES033)

座長:大塚 哲平(近大)

16:55 〜 17:10

[1L16] LHD重水素実験における第一壁・ダイバータ板へのトリチウム蓄積研究

*増崎 貴1,2、矢嶋 美幸1,2、田中 将裕1、本島 厳1,2、森崎 友宏1,2、時谷 政行1,2、大塚 哲平3、吉田 直亮4、大矢 恭久5、波多野 雄治6 (1. 核融合研、2. 総合研大、3. 近畿大学、4. 九州大学、5. 静岡大学、6. 富山大学)

キーワード:LHD、トリチウム、蓄積、ダイバータ、第一壁

LHDでは2017年度から2022年度にかけて、重水素プラズマを用いた実験が行われた。重水素プラズマ中でDD反応により発生したトリチウムの一部は排気されず、第一壁・ダイバータ板に蓄積している。DD反応で発生した高速トリトンの多くは背景プラズマとは無衝突で、主にダイバータ板とダイバータ板近傍の第一壁に入射することが計算で示されており、燃焼法や昇温脱離法による蓄積トリチウムの実測結果はそれと矛盾がない。一方、高速トリトンが直接入射しない場所でも、炭素製ダイバータ板が損耗し再堆積して形成された堆積層中に比較的多くのトリチウムが蓄積されている。炭素と一緒に炭化水素の形でダイバータ板から損耗して堆積したのか、あるいはトリチウムを含む水素分子が炭素と一緒に共堆積したものか、その蓄積のメカニズムを解明しようとしている。