2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1N01-07] PRA手法

2023年9月6日(水) 10:00 〜 11:55 N会場 (工学部5号館2F 521)

座長:氏田 博士(アドバンスソフト)

10:30 〜 10:45

[1N03] 原子力災害時の住民避難に伴うリスクの定義とリスクの可視化の枠組みの提案

*福江 さくら1、牟田 仁1、大鳥 靖樹1 (1. 東京都市大学)

キーワード:原子力災害、住民避難リスク、リスクトリプレット

福島第一原子力発電所の事故後、原子力プラントの安全性向上のために確率論的リスク評価(Probabilistic Risk Assessment, PRA)で得られる知見や情報の重要性が認識されている。しかしながら、現状のPRAの枠組みで得られるリスク情報は主に原子力プラントの重大事故に関するものであり、原子力災害時の避難住民が捉えるリスクとは乖離していると考えられ、この状況がリスクコミュニケーションの不成立を招く要因の一つであると推察される。本研究では、原子力災害時の避難住民が考えるリスクの定義、並びに、このリスクを視覚化するためのリスクトリプレット、即ちシナリオ分析手法及び確率と影響の定量評価手法の枠組みを提示する。