2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1N14-19] 動的・複合PRA

2023年9月6日(水) 16:25 〜 18:00 N会場 (工学部5号館2F 521)

座長:張 承賢(北大)

16:55 〜 17:10

[1N16] 複合ハザードを考慮した確率論的リスク評価手法の開発

その1:研究計画とねらい

*高田 毅士1、西田 明美1、崔 炳賢1、滝藤 聖崇1、堤 英明2、村松 健1、久保 光太郎1,3 (1. 日本原子力研究開発機構、2. トータル・サポート・システム、3. 原子力規制庁)

キーワード:複合ハザード、確率論的リスク評価、スクリーニング手法、外部事象

福島第一原子力発電所の事故の教訓の一つに、地震(揺れ)と津波(没水)という複数の異なる作用をもたらす複合ハザードを考慮に入れた安全性評価手法開発の必要性が指摘できる。しかしながら、その取扱いの複雑さと関連基礎的研究の不十分さから、保守的仮定が設定されたり、あるいは、実況に応じて適宜考慮するといったあいまいな扱いとなっているのが現状である。そこで、複合ハザードを受ける原子力施設を対象にした安全性確保のために、物理現象の不確かさを定量的に取り扱うことの可能な確率論的リスク評価(PRA)手法の開発に向け、複合ハザードを取り扱う適切な方法論、スクリーニング手法の検討等が必要である。 本稿では、多岐にわたる関連研究項目を概観した上で、構築した研究計画と着目する事項について報告する。検討結果は複合ハザードを考慮したPRA手法開発のロードマップの骨子として提示する。