2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1N14-19] 動的・複合PRA

2023年9月6日(水) 16:25 〜 18:00 N会場 (工学部5号館2F 521)

座長:張 承賢(北大)

17:25 〜 17:40

[1N18] 複合ハザードを考慮した確率論的リスク評価手法の開発

その3:原子炉建屋の地震時3次元応答挙動に基づく複数機器の損傷評価法の提案

*崔 炳賢1、滝藤 聖崇1、西田 明美1、高田 毅士1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:地震PRA、3D FE model、相関、複合ハザード

福島第一原子力発電所事故以降、原子力施設の確率論的地震リスク評価(地震PRA)の重要性が注目されている。厳しい地震動下のシナリオの詳細分析には、地震力は複数機器に同時に作用するため、複数機器の同時損傷確率の評価が重要となる。従来においては、一方向地震動入力条件下で簡易な建屋質点系モデルを用いて応答評価され同一床上に設置される機器への入力は同一と仮定されていた。しかし、多方向同時地震動入力条件の下で、建屋の局部応答・局部損傷を表現できる建屋3次元詳細解析モデルを用いることにより、機器損傷に関わる建屋の床応答を精緻に求めることが可能で、機器の設置位置の違いを考慮した、より現実的な機器応答評価が可能となる。本稿では、仮想原子炉建屋を対象に、建屋3次元詳細解析モデルによる複数機器の最大応答に関する相関特性を評価し、応答の三次元効果を近似的に評価する新しい方法を提案する。