2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[1O15-20] 浮体式原子炉

2023年9月6日(水) 16:25 〜 18:00 O会場 (工学部5号館2F 522)

座長:村上 健太(東大)

17:10 〜 17:25

[1O18] 浮体式原子力発電の開発

(4) 静的冷却システムの概略評価手法の検討

*木野 千晶1、手塚 健一1、宇井 淳2 (1. エネ総研、2. 電中研)

キーワード:浮体式原子力発電、静的冷却システム、RELAP5、NEXIP事業、産業競争力懇談会

本研究では,産業競争力懇談会(COCN)「浮体式原子力発電プロジェクト」等にて提案された海水による凝縮管を利用した静的格納容器冷却システムについて,熱交換器・プールの大きさ・配置高さなどの仕様を,揺動や傾斜も考慮しながら定量的に概略評価可能な数値解析手法について検討し,課題を抽出する。従来,船や潜水艦など揺動場における炉型はPWRが主であるが,COCNでは運用実績があり格納容器の小型化が可能なBWR(出力60万kW級のABWR)を浮体式原子力発電として採用した際の工学的課題や設置許可に向けて今後必要となる実験・解析計画について検討が進められた。本研究においてもBWRにおける静的冷却システムを対象とし、RELAP5解析を通じて、水平時における徐熱量および傾斜時(1万年に一度の頻度の嵐による傾き(8.4°)よりもさらに厳しい条件(10°))における伝熱特性の変化を報告する。