[1O15-20] 浮体式原子炉

[1O19] 浮体式原子力発電の開発

(5)浮体揺動を想定した流量・出力振動下での強制対流沸騰におけるボイド挙動

*池田 寛¹、植田 翔多¹、新井 崇洋¹、大川 理一郎¹、白川 健悦¹、宇井 淳¹ (1. 電中研)

キーワード：浮体式原子力発電、沸騰二相流、強制対流、ボイド率、揺動

石油採掘リグのような浮体構造物に商業軽水炉を搭載する際の安全評価のためには，プラントの揺動に起因する炉内流量と熱出力の振動が炉内沸騰二相流の気泡挙動や伝熱特性に与える影響の把握が重要である。しかし，これまでは流量と熱出力が重畳して振動する場合の沸騰二相流に関する実験的知見が不足していた。そこで本研究では，揺動時の気泡挙動に着目し，実機定格運転相当の流量と熱出力を基準値として振動させた大気圧下の強制対流沸騰試験を実施した。高速度カメラと光学プローブを用いて計測した沸騰二相流パラメータより，流量振動と熱出力振動の重畳がボイド率の時間変動に与える影響を明らかにした。