2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[2A03-06] デブリ

2023年9月7日(木) 10:05 〜 11:10 A会場 (IB電子情報館1F IB013)

座長:鈴木 知史(JAEA)

10:35 〜 10:50

[2A05] BWR炉心および下部プレナム領域における固液間反応による金属デブリ形成挙動

(3) 金属デブリによる下部プレナム破損挙動

*佐藤 拓未1、下村 健太1、永江 勇二1 (1. JAEA 廃炉環境国際共同研究センター 燃料デブリ研究ディビジョン 炉内状況把握グループ)

キーワード:下部プレナム破損、共晶反応、沸騰水型軽水炉、構造材

福島第一原子力発電所事故では炉心崩落後、下部プレナムのデブリ再加熱過程において溶融金属プールが形成され、この金属デブリが下部プレナムの初期破損に寄与したと考えられている。圧力容器下部構造物として制御棒駆動機構などが存在し、これらが金属デブリとの反応、溶融により破損した可能性がある。金属デブリの組成が下部プレナム破損挙動に与える影響を理解するため、金属デブリ/構造材料の高温反応試験を実施した。その結果、圧力容器構造材との反応性には金属デブリ中のZr成分が大きく寄与することを示した。また、金属デブリと構造材の反応性は、ステンレス鋼よりもNi基合金の方が高くなる結果となった。