2023年秋の大会

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V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2D05-10] TRU廃棄物1

2023年9月7日(木) 10:35 〜 12:10 D会場 (IB電子情報館2F 大講義室)

座長:石橋 正祐紀(鹿島建設)

10:35 〜 10:50

[2D05] 金属マトリクスによる放射性ヨウ素固化技術の開発

*桜木 智史1、牧 涼介2、中瀬 正彦3、針貝 美樹1、浜田 涼1、田中 真悟1、朝野 英一 (1. 原環セ、2. 岡山理大、3. 東工大)

キーワード:TRU廃棄物、廃棄体、ヨウ素129、粉末冶金、熱間等方圧加圧法、安全評価

放射性ヨウ素は長半減期かつ易動性の核種であることから安定固化が求めれているが、廃棄体からの核種の溶出率を安全評価に実装するには溶出機構の解明を含めた長期溶出挙動のモデル化に大きな困難がある。そこで、既に安全評価において腐食速度が溶出率として実装されている金属(ジルカロイやステンレス鋼)をマトリクス材料とし、熱間等方圧加圧法(HIP)による粉末冶金法を用いて、再処理等から発生するヨウ素廃棄物(廃銀吸着材等)を金属マトリクス中に固定化する複合固化体を作製した。得られた固化体の金属マトリクスは欠陥や空隙のない緻密なインゴット状であり、模擬廃銀吸着材を概ね均一に分散して閉じ込めることに成功したことから、腐食速度による調和溶出モデルをソースタームとして用いた処分後の安全評価を行った結果、ヨウ素129による被ばく線量を大きく低減できる見込みを得た。

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