2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2E10-12] 1F廃棄物3

2023年9月7日(木) 14:45 〜 15:35 E会場 (オークマ工学機械工学館1F オークマホール)

座長:駒 義和(JAEA)

15:15 〜 15:30

[2E12] 福島原子力発電所事故由来の難固定核種の新規ハイブリッド固化への挑戦と合理的な処分概念の構築・安全評価

(13)ハイブリッド固化体の溶出特性を考慮した安全評価

*針貝 美樹1、田中 真悟1、桜木 智史1、朝野 英一1,2、中瀬 正彦2、牧 涼介3、菊永 英寿4、小林 徹5 (1. 原環セ、2. 東工大、3. 岡山理大、4. 東北大、5. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所、放射性廃棄物、ハイブリッド固化体、安全評価、ヨウ素129、アクチノイド

福島第一原子力発電所(1F)の事故によって発生した多様な廃棄物には、長半減期かつ固定化が難しい放射性ヨウ素や潜在的有害度が高いマイナーアクチノイドが含まれる。これらの核種を安定固化するため、1F事故由来廃棄物を含む固化体を耐食性に優れる金属マトリクス材料中に固定化するハイブリッド固化体を提案している。 本研究では、1F事故由来の廃棄物に含まれる放射性ヨウ素やマイナーアクチノイドの核種それぞれについて、TRU廃棄物を対象とした地層処分のリファレンスケース評価モデルを用いた核種移行解析を行った。ハイブリッド固化体の寿命と生活圏における被ばく線量の関係を核種ごとに評価し、核種それぞれの特性を踏まえた上で、合理的なバリア構成を検討した結果を発表する。