2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2E20-22] 安定化・固定化

2023年9月7日(木) 17:30 〜 18:20 E会場 (オークマ工学機械工学館1F オークマホール)

座長:坂本 寛(NFD)

17:30 〜 17:45

[2E20] ハライド塩の安定化技術の開発

*高畠 容子1、渡部 創1、中村 雅弘1 (1. JAEA)

キーワード:乾式再処理、塩素、塩素燐灰石、FT-IR分析

使用済燃料の乾式再処理では、未回収の核燃料物質やFPを含むLiCl-KCl、NaCl-2CsClといった廃浴塩が発生する。これらのハライド塩は核燃料物質を取り除いたのち、処分する必要があるが、ハライド塩に含まれるClは機器や配管、容器の腐食の原因となるため、安定化処理を行なったのち、処分することが望まれる。本研究では、天然に存在するClを含む鉱物の内、人工的に合成できる可能性が高い塩素燐灰石に着目し、その合成方法の検討と、Clが安定性の評価を実施した。Ca源試薬と4種のP源試薬、CsClを混合し、加熱条件をパラメータとして合成物を得た。合成物に対し、純水にて浸漬試験を行った。浸漬試験の結果、一部のClが合成物に安定化されていることが分かった。合成物に対するFT-IR分析を行ったところ、合成物にはP-Cl結合が観察され、Clの安定化について見通しが得られた。