2023年秋の大会

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一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-3 中性子源・中性子工学

[2I18-20] パルス中性子源システムの利用とその改良

2023年9月7日(木) 17:25 〜 18:15 I会場 (ES総合館2F ES024)

座長:森下 祐樹(JAEA)

17:25 〜 17:40

[2I18] 軽水・重水を用いた硬化セメントペーストの中性子小角散乱測定

*原 かおる1、大沼 正人1、依田 侑也2、廣井 孝介3 (1. 北大、2. 清水建設、3. 原子力機構)

キーワード:ナノ構造、セメントペースト、圧縮強度、中性子小角散乱、PHITSコード

コントラスト変調法を適用したナノ構造解析を行うため、J-PARCの中性子小角・広角散乱装置「BL15 大観」において、硬化セメントペーストの中性子小角散乱(SANS)測定を実施した。軽水と普通ポルトランドセメントを使用したセメントペーストから、円板状の硬化セメントペースト試料を準備した(水セメント比0.4、材齢1-2ヶ月)。試料は、軽水、重水、軽水/重水混合液のいずれかに浸した後、SANS測定に用いた。SANSプロファイルから、水素の非干渉性散乱に起因するバックグラウンドを減算するために、試料の中性子透過率を利用したデータ解析を行った。データ解析と測定結果について報告する。