11:30 AM - 11:45 AM
[2J08] Improvement of dose rate measurement method and calculation analysis for MOX containing Americium
Keywords:MOX, 241Am, scattered rays, PHITS
本研究では、241Puのβ崩壊に伴い生成した241Amを含有するMOX及びPuO2を線源としたガンマ線線量率を測定し、その結果を利用し、遮蔽材の遮蔽性能を考慮した作業員の被ばく線量を、遮蔽解析コードで精度良く評価することを目的とする。 線量率の測定に用いたMOXは気密構造のグローブボックス内で取り扱われるため散乱線の影響が大きく、また、近隣の設備の影響からバックグラウンドが高い測定環境であり、これが実測値と解析コードによる計算値に差が生じる一因となっていた。このため、測定方法を改善(線源の配置見直し、シャドーシールド法による散乱線の除去)し、従来の評価に比べ実測値と計算値(解析コード:ANISN)の差が小さい測定データを取得することができた。 更に、同測定値を用いて、放射線挙動を模擬するモンテカルロ計算コードPHITSによる解析でも同様の評価ができることを確認し、PHITS導入の見通しを得た。