2023年秋の大会

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一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[2K10-13] 原子炉設計2

2023年9月7日(木) 15:35 〜 16:40 K会場 (ES総合館3F ES031)

座長:樋口 智一(東芝ESS)

16:05 〜 16:20

[2K12] 金属材料中の微細粒子による非線形超音波伝搬特性の変化

*前田 悠希1、松田 直樹2、藤井 克彦1、平方 寛之3 (1. INSS、2. 福井大、3. 京大)

キーワード:非破壊評価、照射脆化、溶質原子クラスタ、非線形超音波、非線形パラメータ―

照射脆化の非破壊評価の適用を目的に、非線形超音波伝搬特性を用いて微細粒子の形成を評価した。非線形パラメータと微細粒子の形成との相関を調べることを目的に、異なる熱処理を実施した6061アルミニウム合金の非線形パラメータを測定した。なお、本検討では、材料中に十分な量の転位を導入するために塑性変形と熱時効処理を組み合わせた熱処理を実施した。実験の結果、非線形パラメータは塑性変形の有無によって有意な差がみられた。その一方で、熱時効処理の時間によっては有意に変化しなかった。硬さ試験の結果から、熱時効処理の時間に依存して硬化に寄与する微細粒子の数密度が変化したことが確認された。これらから、非線形パラメータが材料中の微細粒子の形成に鈍感である可能性が示唆された。本発表では、STEM/EDSによる材料中の微細粒子の分布の評価を通じて、ミクロ組織と非線形パラメータの詳細な関係について考察する。

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