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[2N10] 加速器駆動核変換システム開発のための核データ実験プログラム
キーワード:加速器駆動システム、核データ測定、核破砕反応、高エネルギー核分裂反応
令和元年度から令和 4 年度にかけて、加速器駆動核変換システム (ADS) の研究開発のための実験プログラムを実施した。このプログラムでは、京都大学複合原子力科学研究所のFFAG加速器を用いて、ADS 標的材に対する100MeV領域陽子入射核破砕反応に関する核データを実験により取得した。具体的には、鉄、鉛およびビスマスに対する陽子入射二重微分中性子収量(TTNY)、鉛およびビスマスに対する中性子生成二重微分断面積 (DDX)、核破砕中性子による 237Np の核分裂率、208Pb(p,f)反応および209Bi(p,f)反応で生成される核分裂片の質量数分布および核分裂中性子に関するデータを取得した。測定データと様々な核反応モデルによる解析値を比較した結果、100MeV領域陽子入射核破砕反応における核反応モデルの高度化に向けて取り組むべき課題が明らかになった。