3:00 PM - 3:15 PM
[2N11] Measurements of double-differential cross sections of the Al(p,xp) reaction for 400 MeV - 3 GeV protons
(3) Derivation of double differential cross section for 400 MeV protons
Keywords:Al(p,xp) reaction, Double differential cross section, PHITS, Several GeV region, Quasi-elastic scattering, Unfolding
宇宙開発事業において、衛星搭載用の荷電粒子検出器の応答測定のため数百MeVからGeV領域の陽子の利用が必要となるが、400 MeV以上のエネルギー領域で供給が可能な加速器施設は世界的に少なく、国内にはJ-PARCが唯一となる。また、加速器駆動核変換システム(ADS)等の将来の大強度陽子加速器施設では、さらなる核内カスケードモデル(INC)の高度化が重要となる。INCの改良のためには、最前方方向の放出粒子のDDXが重要となるが、実験値が殆どないため新たなデータの取得が望まれる。宇宙開発事業における陽子ビーム利用推進およびINCの高精度化のため、ビームダンプ入口のビーム窓(Al)における散乱陽子のエネルギースペクトルをプラスティクシンチレータにより測定した。測定結果に計算による応答関数を用い、デコンボリューションの適用により断面積を導出した。