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[2O15] PWRにおける大規模漏えい時の建屋水素排気の有効性
(1)簡易評価モデルによるパラメータスタディ
キーワード:PWR、水素、大規模漏えい
SA時のPWRの水素防護対策の特徴は、大きな格納容器(CV)自由体積により水素濃度が抑制されることに加え、イグナイタによる燃焼とPARによる再結合処理により、水素濃度を制御できることであり、水素がCVを取り巻くアニュラス部に漏えいしたとしてもファンにより屋外に排気される。本稿では、典型的なPWRを対象として、高濃度で大規模な漏えいがアニュラス部に生じた場合の、漏えい率や排気風量とアニュラス部水素濃度の関係を報告する。既存の排気ファンを用いることでSA時のCV漏えい率の数100倍の漏えいに対しても可燃限界以下に水素濃度を抑制できることを確認した。