2023年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 402-1 原子力安全工学(安全設計,安全評価,マネジメント)

[2O15-18] 事故時建屋内評価

2023年9月7日(木) 15:50 〜 16:55 O会場 (工学部5号館2F 522)

座長:櫻井 智明(規制庁)

15:50 〜 16:05

[2O15] PWRにおける大規模漏えい時の建屋水素排気の有効性

(1)簡易評価モデルによるパラメータスタディ

*上田 謙一郎1、藤井 康充2、金岡 秀徳3、武内 康輔4、吉田 崇英5、浦野 渡瑠6、原井 康考1 (1. 三菱重工業株式会社、2. 関西電力株式会社、3. 北海道電力株式会社、4. 四国電力株式会社、5. 九州電力株式会社、6. 日本原子力発電株式会社)

キーワード:PWR、水素、大規模漏えい

SA時のPWRの水素防護対策の特徴は、大きな格納容器(CV)自由体積により水素濃度が抑制されることに加え、イグナイタによる燃焼とPARによる再結合処理により、水素濃度を制御できることであり、水素がCVを取り巻くアニュラス部に漏えいしたとしてもファンにより屋外に排気される。本稿では、典型的なPWRを対象として、高濃度で大規模な漏えいがアニュラス部に生じた場合の、漏えい率や排気風量とアニュラス部水素濃度の関係を報告する。既存の排気ファンを用いることでSA時のCV漏えい率の数100倍の漏えいに対しても可燃限界以下に水素濃度を抑制できることを確認した。