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[3A11] Relationship between chemical composition and intergranular corrosion resistance in high chromium nickel base alloys
Keywords:Nickel alloy, Intergranular corrosion, BWR
Ni基合金は、優れた材料特性を有しており原子力プラントの炉内構造物などに用いられている。しかし、Ni基合金は430 °C~900 °Cの程の温度範囲で熱鋭敏化し、SCC発生感受性を発現することが知られている。SCC発生感受性試験は、試験時間が数か月に及ぶ場合もあることから、簡便に耐SCC特性を評価する手法として、SCC発生感受性と相関性を有する粒界腐食試験として沸騰硝フッ酸試験の検討をこれまでに進めてきた。一方、高CrNi基合金は、高いCr濃度、低いC濃度およびNbなどの安定化元素により高い耐SCC特性を発揮していると考えられている。本研究では、これら3元素からなる化学成分管理指標(mNBar=0.65Nb/C×(Cr/14)1.89)と耐粒界腐食特性の相関性を評価した。その結果、mNBarが12以上の場合、高い耐粒界腐食特性を示すことが明らかとなった。耐SCC性と耐粒界腐食特性の関係から、これらの範囲に置けるNi基合金は優れた耐SCC特性を有するものと判断される。