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[3B04] 無人走行車両と点群マッピングを用いた核・放射性物質検知技術開発
キーワード:核セキュリティ、大規模公共イベント、SLAM、UMV、放射線マッピング
日本原子力研究開発機構では、文部科学省核セキュリティ強化等推進補助金事業の下、広域における迅速な核・放射性物質検知技術開発を進めている。本プロジェクトでは、大規模公共イベント等において、核・放射性物質を用いたテロ行為等を未然に防ぐため、それらを広い範囲にわたってモニタリングし、迅速に検知するための技術・装置の開発を目指している。その一環として、無人走行車両(UMV)「JACKAL」にLiDARとシンチレーション式検出器を搭載した装置の開発を進めている。本装置では、LiDARを用いたSLAMと呼ばれる、周辺の地図を点群で作成するとともに自身の位置情報を取得する技術によりマップを作成する。作成したマップに、放射線検出器で測定したカウント数に応じて色が変化するマーカーを表示することで線量の高い場所をリアルタイムに特定する。これまでに行った基礎試験の結果及び今後の開発の展望について報告する。