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[3D08] 原子力発電所から発生する焼却灰に対する処分方策について
(1)焼却灰の処分に向けた課題と対策全般
キーワード:低レベル放射性廃棄物、焼却灰、セメント固化、分配係数、原廃棄物分析法、埋設処分
原子力発電所から発生する焼却灰は、発電所の運転開始以降、現在に至るまで発電所にて未処理の状態で保管貯蔵されている。このため、焼却灰を低レベル放射性廃棄物処分場に搬出するために、①廃棄体化方法、②放射性核種の移行挙動(分配係数)、③放射能濃度の評価方法(原廃棄物分析法の適用)、④ガス発生影響について検討を行ってきた。①向けには、小型混練固化体などとしてセメント固化するための試験、②向けには、セメント固化体自体及び焼却灰に含まれる成分の分配係数試験、③向けには、発電所で焼却灰を収納している保管容器内の放射能濃度の均一性、④向けには、ガス発生速度の試験を実施してきている。この結果、いずれの課題についても、埋設処分が可能な見通しを得ることができたため、本報告では、これらの検討結果の概要について報告する。