[3E06-09] 核種分離2

[3E08] 金属有機ナノ空間材料を用いた白金族元素の回収

(III) プルシアンブルーナノ空間内におけるRh(III)イオン拡散の電場印加効果に関する理論研究

*北河 康隆¹、本城 一樹¹、中谷 真人²、尾上 順² (1. 大阪大学、2. 名古屋大学)

キーワード：プルシアンブルー薄膜、ロジウム、電気化学、酸化還元、収着性能

高レベル放射性廃液に含まれている白金族元素（PGMs）やモリブデン（Mo）がガラス固化プロセスで問題となっている。これまで金属配位高分子の１つであるプルシアンブルー（PB）やその類似体（PBA）が，既往の収着材に比べてPGMs・Moに対する高い収着性能を有することが見出されている。しかし収着平衡に長時間を要する課題もわかってきた。一方，その主な律速要因である金属イオンの拡散が印加電場で加速することも分かりつつある。本研究では, PGMsの一つであるロジウム(III)のナノ細孔内での収着性能が, 印加電場により向上する可能性が量子化学計算により示唆されたので報告する。