2023年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-4 核融合機器工学(第1壁,ダイバータ,マグネット等)

[3L01-02] ダイバータ

2023年9月8日(金) 10:00 〜 10:35 L会場 (ES総合館3F ES033)

座長:見城 俊介(QST)

10:00 〜 10:15

[3L01] 種々の照射欠陥をもつタングステン-10%レニウム合金のD+He混合プラズマ照射における重水素滞留挙動

*大矢 恭久1、星野 柚香1、檜木 達也2、藪内 聖皓2、Kolashinski Robert3、Taylor Chase N.4、島田 雅4 (1. 静岡大、2. 京都大、3. SNL、4. INL)

キーワード:タングステン-レニウム合金、水素同位体挙動、照射欠陥、D+He混合プラズマ照射

プラズマ対向材料での水素同位体滞留挙動に及ぼすRe添加効果は核融合炉実機での評価の観点から重要である。サンディア国立研究所にあるDPE装置を用いてD+He混合プラズマ照射における重水素滞留挙動を種々の照射損傷をもつW-10%Re合金を用いて明らかにした。 その結果、主な重水素の脱離は900 K付近であった。混合プラズマ照射が523Kと比較的低温であったため、W-10%Reの重水素滞留量はWよりも多かった。1 dpaの照射損傷をもつW-10%Reでは高いDおよびHe滞留量を示した。照射損傷を導入することで重水素脱離ピークは高温側にシフトしたが、Heは大きく変化しなかった。そのため、照射損傷やHe捕捉サイトには大きな影響を与えないと考えられる。