[3L03-05] 核融合中性子源

[3L03] ELTL配管溶接部の腐食評価

*小栁津 誠¹、落合 謙太郎¹、佐藤 聡¹ (1. QST)

キーワード：A-FNS、ELTL、IFMIF/EVEDA、腐食

核融合中性子源(A-FNS)では、高流速(15m/s)の平坦で安定な液体リチウムターゲットが必要とされる。この高流速の液体リチウムターゲットについては、IFMIF/EVEDA事業の下、リチウム試験ループ(ELTL)を用いて実証された。本研究では、A-FNS液体リチウムターゲットの腐食について評価することを目的とし、ELTLにて使用された配管の溶接部および非溶接部について、表面および断面のSEM(走査型電子顕微鏡)観察、表面のレーザー顕微鏡観察および断面のEDX(エネルギー分散型X線分光)分析を実施した。その結果、表面では多孔質層が形成されていたほか、粒界や粒界内部の構造に沿った腐食の進行が溶接部・非溶接部ともに観察された。発表では、レーザー顕微鏡観察やEDX分析を含めた観察・分析結果の詳細を報告するとともに、ELTL運転の健全性とA-FNS液体リチウムターゲットの腐食評価について議論する。