09:30 〜 09:45
[3N01] 58Niの低励起状態の双極子強度分布
キーワード:核共鳴蛍光散乱
直線偏光レーザーコンプトンガンマ線を用いて58Niの核共鳴蛍光散乱実験を行い、 入射ガンマ線の偏光面と散乱ガンマ線の放出角度の相関から遷移の多重極度(E1またはM1)を決定し、電気双極子(E1)及び磁器双極子(M1)遷移強度を求めた。その結果、励起エネルギー5.9~9.8MeVにおける全換算E1遷移確率として、82.4(20)*10-3 e2fm2、全M1遷移確率として、3.96(10) muN2が得られた。また、大規模殻模型に基づく理論計算を行った。その結果、全換算E1遷移確率として、87.7*10-3 e2fm2、全M1遷移確率として、3.8 muN2が得られ、実験データをよく再現することがわかった。
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