15:15 〜 15:30
[1D03] クリアランス測定容器へのランダム収納による放射能換算係数への影響評価 (2)
キーワード:クリアランス、BWR、放射線、Ge半導体検出器、密度偏在、線源偏在
浜岡力発電所1、2号機の廃止措置では、合計重量1トン前後の細断された金属くずをクリアランスするため、これらを容器に収納して放射線を測定し、放射能に換算している。
放射能換算係数を設定する汚染上限モデルは、応答関数(cps/Bq)が小さい方から汚染を配置するので、本質的に放射能を過大評価する。しかしながら、このモデルの過大評価が、容器内における金属くずの密度偏在とこれに付随する線源の偏在の影響を包含できるか否かについて、計算ツールが無かったので数値計算上で評価はできていなかった。なお、NRAの現地試験では実験的に実証した。
今回、計算ツールを開発したので、①現実的な範囲で密度偏在を正確に扱ったケース(線源は表面にランダム配置)と②かさ密度で容器内均一を想定して汚染上限モデルを使用したケースを比較した結果、放射能の総量が極めて少ない計数率の領域を除き、密度偏在の影響を包含できることを示すことができた。
放射能換算係数を設定する汚染上限モデルは、応答関数(cps/Bq)が小さい方から汚染を配置するので、本質的に放射能を過大評価する。しかしながら、このモデルの過大評価が、容器内における金属くずの密度偏在とこれに付随する線源の偏在の影響を包含できるか否かについて、計算ツールが無かったので数値計算上で評価はできていなかった。なお、NRAの現地試験では実験的に実証した。
今回、計算ツールを開発したので、①現実的な範囲で密度偏在を正確に扱ったケース(線源は表面にランダム配置)と②かさ密度で容器内均一を想定して汚染上限モデルを使用したケースを比較した結果、放射能の総量が極めて少ない計数率の領域を除き、密度偏在の影響を包含できることを示すことができた。