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[1D07] 燃料デブリから放出される中性子の特性評価
キーワード:福島第一原子力発電所、燃料デブリ、中性子強度、自発核分裂中性子、(α, n)反応、中性子エネルギースペクトル
これまでの原子炉格納容器(PCV)内部調査から、福島第一原子力発電所(1F)の1~3号機には、燃料と被覆管等が溶融した後に固化したと考えられる燃料デブリの堆積物が存在する。今後は2号機(1F2)から、数g 程度の燃料デブリ試料の試験的取り出しが予定されている。燃料デブリの検知において中性子が検出されれば燃料デブリであると推定できるため、燃料デブリから放出される中性子の特性評価を行うことは重要である。本研究では1g あたりの燃料デブリの2023年中のサンプル取り出しを見据えた1F2と3号機(1F3)のPCV内燃料デブリの検知及び中性子検出器の開発に資するため、TMI-2、1F2と1F3 MOX燃料の燃料デブリから(α, n)反応と自発核分裂(遅発中性子を含む)によって放出される中性子の強度、エネルギースペクトル、中性子放出の寄与核種とその寄与割合を評価したので報告する。