2023年春の年会

講演情報

企画セッション

合同セッション » 「原子力に関わる人文・社会科学的総合知問題」研究専門委員会、社会・環境部会

[1F_PL] 「総合知」の視点と原子力利用の諸課題

「風評」問題をめぐって

2023年3月13日(月) 13:00 〜 14:30 F会場 (12号館3F 1232)

座長:土田 昭司(関西大)

[1F_PL03] 風評被害のメカニズム

東京電力福島第一原子力発電所事故後のリスクの社会的増幅

*関谷 直也1 (1. 東大)

福島第一原子力発電所の処理水海洋放出については、「風評(被害)」問題が焦点化してきた。しかし、社会科学の諸研究は、「風評(被害)」という問題の見方そのものの限界や不都合を示している。政府の科学技術・イノベーション基本計画も、社会課題の解決のために分野をまたいだ「総合知」を活用することを掲げている。本学会では社会・環境部会が中心となり、「原子力に関わる人文・社会科学的総合知問題」研究専門委員会を2022年4月に設置して、「風評(被害)」問題に関する学際的な検討を開始した。本セッションでは、社会心理学者の関谷直也東大准教授の講演を交えて、これまでの検討状況と今後の検討の方向性を議論する。