2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[1G12-15] 廃止措置に係る計測技術

2023年3月13日(月) 15:50 〜 17:00 G会場 (13号館1F 1311)

座長:川崎 大介(福井大)

15:50 〜 16:05

[1G12] プラスチックシンチレーションファイバを用いたクリアランス計測手法の開発

*名雲 靖1、吉原 有里1、上田 清隆2、角田 洋一2 (1. 日立、2. 日立GE)

キーワード:廃止措置、クリアランス計測、プラスチックシンチレーションファイバ検出器

原子力発電プラントの廃止措置時には,数万トンの金属クリアランス物が発生するとの試算があり,廃止措置を円滑に進めるには,大量に発生するクリアランス物の検認計測を高スループットで実施する必要がある。スループット向上に対しては,計測前にクリアランス物を細断する加工作業等の前処理が阻害要因の一つとして考えられる。そこで,この前処理作業を低減するために,クリアランス物を細断せず大型のまま測定することが可能な5~20mと長尺のプラスチックシンチレーションファイバ(PSF)検出器を利用したクリアランス計測技術の開発に着手した。今回,長さ5mのPSF検出器を用いた試験装置を試作し,Co-60密封線源を埋め込んだ配管や平板等の模擬クリアランス物に対する計測試験を実施した。その結果,Co-60におけるクリアランスレベル以下の放射能を計測可能な見通しを得た。