2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-1 同位体分離,同位体応用,ウラン濃縮

[1H01-05] 同位体分離

2023年3月13日(月) 10:30 〜 11:55 H会場 (13号館1F 1312)

座長:長谷川 秀一(東大)

10:30 〜 10:45

[1H01] MCCCE法を用いたリチウム-7濃縮技術開発

(4) 最新の開発概要

*福森 麻衣1、山田 楓1、長谷川 信1、綱田 宜司2、田中 健哉2、岸本 忠史3 (1. アトックス、2. ペスコ、3. 阪大)

キーワード:MCCCE、Li-7、PWR、ロシア

PWRの一次系冷却水のpH調整はLiOHで行われているが、被ばく管理の観点からLi-6を除き可能な限りLi-7を濃縮したLiOHが必要である。 現在、Li-7の供給はロシアの独占状態であり、日本もロシアからの輸入に依存しているが、ウクライナの問題もあり、日本の安全保障面で課題となる。また、ロシアの濃縮法は水銀を扱う水銀アマルガム法であるため、環境面の課題もある。これらのリスクを回避するためには、安全保障面及び環境面を考慮した新たな国内供給体制の構築が必要となる。 本研究では、既往法に代わる新たな濃縮技術としてマルチチャネル向流電気泳動(MCCCE)法に着目した。MCCCE法は電気泳動キャピラリー法と向流法の組合せにより、水銀を用いず目的同位体を濃縮できる方法である。 本報告では、第1報に続いて、海外の動向を含めてMCCCE法によるLi-7濃縮技術開発の最新の開発状況について報告する。