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[1I07] 再処理工程から生じる溶媒劣化物の高圧熱水処理に対する金属担持触媒の影響
キーワード:高圧熱水、アルカリ廃液、溶媒劣化物、DBP、固体触媒
PUREX法における抽出溶媒であるリン酸トリブチルは放射線により劣化し、リン酸ジブチル等の溶媒劣化物を生成する。そのため抽出溶媒は再使用前に炭酸ナトリウム等の水溶液により洗浄される。洗浄により生じるアルカリ廃液に含まれるリン酸ジブチルは配管閉塞やガラス固化を阻害するリスクがある。本研究ではこれまでにリン酸ジブチル対策技術として、高温高圧水中でのリン酸ジブチルの分解を行い、反応解析から300℃で30分間、350℃では5分間で99%分解率を得ることを明らかにした。一方、アルカリ廃液に含まれる炭酸ナトリウムが300℃以上で反応装置の閉塞を引き起こすことが課題となり、これまでに金属酸化物触媒による反応温度低減を試みてきた。本報告では、引き続き高温高圧水中でのリン酸ジブチルの分解温度の低減を目的に、様々な金属担持触媒を用いた処理を行い、反応速度定数を比較し、分解挙動を検討した。