[1I12-16] ガラス固化4

[1I16] 放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究

(115)抽出クロマトグラフィのMA分離性能向上を目的としたポリマー被覆に関する研究

*神長 大祐¹、福元 博基¹、吾郷 友宏¹、宮崎 康典²、佐野 雄一²、竹内 正行² (1. 茨城大、2. JAEA)

キーワード：マイナーアクチノイド回収技術、抽出クロマトグラフィ、多孔性シリカ担持型吸着材、TEHDGA

原子炉内で生成するマイナーアクチノイド（MA）を分離する再処理技術の確立は放射性廃棄物の減容化における重要な課題である。我々は、TEHGDA含浸吸着材を利用する抽出クロマトグラフィ法に着目し、その基材であるスチレン－ジビニルベンゼン共重合体（St-DVB）を塗布した多孔質シリカ粒子（SiO₂-P）の調製方法とSt-DVB被覆量がイオンの吸着速度に及ぼす影響を明らかにした。しかし、ポリマー被覆を行う際に試薬添加量に対するポリマー被覆量が小さくなってしまうなど、ポリマー被覆量の制御が困難であった。そこで、本研究では、ポリマー被覆量の制御するため、SiO₂-Pの調製方法の検討を行い、ポリマー被覆量によるEu（Ⅲ）イオンとの吸着能や吸着速度の違いについて調べたので報告する。