2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1K12-14] 解析コード開発2

2023年3月13日(月) 16:10 〜 17:00 K会場 (13号館2F 1322)

座長:山根 祐一(JAEA)

16:10 〜 16:25

[1K12] 三菱FBR 核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZの開発

(10)摂動論に基づく輸送断面積均質化手法

*山本 真人1、小池 啓基1、浅野 耕司1、竹田 敏2、北田 孝典2、竹田 敏一3 (1. MHI、2. 阪大、3. 福井大)

キーワード:GALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZ、高速炉、均質化輸送断面積、摂動論

三菱重工では、次期FBR核設計コードシステムGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZを開発中である。本システムにより高速炉体系でのNaボイド反応度を精度良く算出するため、摂動論に基づく輸送断面積の均質化手法を新たに開発した。従来の均質化手法が全中性子束または中性子流を重みとするのに対し、本手法では、キャラクタリスティックス法による径方向2次元非均質輸送計算に基づく角度中性子束の非等方成分を重みとして輸送断面積を均質化することで、Naボイド反応度を精度良く算出できる。高速炉体系を対象に、本手法を組み込んだGALAXY-H/ENSEMBLE-TRIZによる核特性を連続エネルギーモンテカルロコードによる計算値と比較し、本手法の有効性を確認した。