[1K_PL] 炉物理におけるマルチフィジックス研究と今後

[1K_PL01] 炉物理におけるマルチフィジックスシミュレーションの現状と将来展望

*巽 雅洋¹ (1. 原子力エンジ)

解析コードの評価精度向上や大規模試験施設の廃止による代替検証のためにマルチフィジックスコードの必要性が取りざたされる。国内原子力分野でのマルチフィジックスコードは炉心設計や過渡解析コードとして使用されてきたが、これらコードの説明性向上のために、より詳細な物理現象に基づく評価手法が必要である。
国外では米国のCASLやEUのNURESIMなどマルチフィジックスコードの開発が進められている。また、日本ではJAEAがマルチフィジックス用プラットフォームの開発をスタートさせた。これら動向のレビュー、炉物理以外の分野から固体-流体連成研究を紹介し、日本の炉物理分野が取り組むべき開発テーマや人材育成について議論を行う。