2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1L01-04] モジュール型高温ガス炉

2023年3月13日(月) 10:00 〜 11:10 L会場 (13号館2F 1323)

座長:水田 直紀(JAEA)

10:45 〜 11:00

[1L04] 早期実用化と機動的運用が可能な蓄熱型小型モジュール高温ガス炉の開発

(Ⅳ)炉心設計と代表的な事故時の安全解析結果について

*田邉 賢一1、中野 正明1、大橋 一孝1、定廣 大輔1、藤原  斉二2、鈴木  哲2、永田 章人2 (1. 富士電機、2. 東芝ESS)

キーワード:高温ガス炉、小型モジュール炉、安全性、燃料温度

東芝エネルギーシステムズと富士電機が共同開発している小型モジュール高温ガス炉は、固有安全性を活用して原子炉格納設備施設を簡素化すると共に、小型原子炉を4モジュール化することで大型軽水炉並みの電気出力を得るコンセプトであり、早期実用化のため成熟技術である蒸気タービン発電を採用している。また、原子炉出口温度が高い特徴を活用し、蓄熱設備との接続により、原子炉熱出力一定運転のまま、再生可能エネルギーに起因する電力需給変動を吸収する機動的運用等を検討している。 本プラントの炉心設計を実施して炉心諸元を定めるとともに、高温ガス炉の代表的な事故事象である減圧事故を対象とした事故時の燃料温度評価を行い、通常時および事故時の燃料温度が安全上の制限値を満足していることを確認した。