2023年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2B01-04] 線量測定・管理等

2023年3月14日(火) 09:30 〜 10:35 B会場 (11号館1F 1102)

座長:真辺 健太郎(JAEA)

10:15 〜 10:30

[2B04] 福島第一原子力発電所滞留水におけるサンプリング容器のα核種付着の評価について

*今野 勝弘1、勝又 一1、鴨志田 守1 (1. 東電HD)

キーワード:福島第一原子力発電所、α核種、全α濃度、サンプリング容器

現在、福島第一原子力発電所の滞留水のα核種については、各建屋、各汚染水処理設備等にて、定期的にα核種濃度のサンプリングを行い、その広がり状況を確認している。本報告では、α核種濃度測定時に滞留水を保管するサンプリング容器について、α核種が容器内面に付着する影響を評価することを目的とする。建屋滞留水実液を用いて、PE製容器の他、テフロン製容器、PET製容器、ガラス製容器を選定し、α核種の容器付着試験を実施した。各容器について、滞留水の原水、10μmろ過、0.1μmろ過を入れ、0日後、3日後、14日後、30日後、90日後のα核種の付着を評価した。その結果、90日後の10μmろ過、0.1μmろ過した滞留水が入ったすべての容器に付着傾向が見られた。一方で、定期サンプリングは長くても2週間程度であり、今回の試験にて30日後まではどの容器も付着傾向は確認できず、現状の分析結果に影響はないと考えている。