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[2B09] ALPS処理水添加海水による水産物飼育とFWT移行評価
キーワード:トリチウム、ALPS処理水、福島第一原子力発電所、海洋放出、環境
東京電力HDでは、ALPS処理水の海洋放出に対する不安感低減のため、処理水を添加した海水に依る水産生物の飼育を2022年10月より開始している。ALPS処理水においては、トリチウムを除く核種は告示限度濃度以下まで浄化されているが、100~1000 kBq/L程度のトリチウムを含んでいる。このため海水で希釈し放出時のトリチウム濃度は1.5 kBq/L未満とするが、これに起因する風評被害及び不安感低減のため、水産生物を飼育し生物中トリチウム濃度の経時変化を観察し、細胞内自由水への移行の速度を測定した。本発表では、この結果を報告すると同時に2年程度の飼育及び有機結合型トリチウム(OBT)濃度の経時変化測定に向けた計画と実施状況を報告する。