2023年春の年会

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VII. 保健物理と環境科学 » 保健物理と環境科学

[2B14-19] 内部被ばく・放射線影響・リスク

2023年3月14日(火) 15:50 〜 17:30 B会場 (11号館1F 1102)

座長:萩原 雅之(QST)

16:05 〜 16:20

[2B15] 成人日本人ポリゴンファントムにおける臓器変形機能の構築

*佐藤 薫1、古田 琢哉1 (1. 原子力機構)

キーワード:成人日本人、臓器線量、臓器形状、体格、変形、ポリゴンファントム

放射線防護における線量評価では、標準コーカサス人の体格を持つICRPファントムが利用されている。一方、遡及的な被ばく線量やリスクの評価が要求される放射線事故や医療被ばく等では、各被検者の体格に加えて臓器形状・配置の特徴を可能な限り考慮した線量評価が必要となる。今回、発表者らは、自らが整備した成人日本人の平均的特性を有するポリゴンファントムを用いて、体格及び臓器形状・配置を変形する手法を新たに構築した。構築した変形手法においては、ラティス法及びモーフ法に基づく画像処理を適用することにより、放射線輸送計算において障害となるポリゴン交差等を回避しつつ、体格及び臓器形状・配置を変形可能なことを確認した。本発表では、新たに構築した成人日本人ポリゴンファントムの体格及び臓器形状・配置の変形手法について報告する。