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[2C11] より現実的な動的PRAに向けた故障物理モデリング方法の導入
キーワード:動的PRA、確率論的故障物理、統合シミュレーション、RAPID、MELCOR2.2
プラントの運転データ基づき機器の故障確率を推定するPRAは、動的な事故進展に依存する故障確率を模擬できないため、PRA結果に認識論的な不確かさが含まれる。機器作動環境を考慮した故障発生機構の現実的な模擬に向けて、JAEAでは、事故進展及び機器信頼性評価を同時に取り扱える動的PRA手法とツールRAPIDを開発している。本報は、PRAにおいて故障物理の利用現状の調査結果、及びイベント駆動型シミュレーション技術のRAPIDツールへ導入により、シビアアクシデント解析と故障発生機構の動的な結合シミュレーションが可能であることを示す。また、この研究により、故障確率推定とPRA結果に存在する認識論的な不確かさを低減できることを示す。