2023年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[2C10-14] PRA高度化

2023年3月14日(火) 15:35 〜 17:00 C会場 (11号館2F 1106)

座長:張 承賢(北大)

15:50 〜 16:05

[2C11] より現実的な動的PRAに向けた故障物理モデリング方法の導入

*鄭 嘯宇1、玉置 等史1、柴本 泰照1、高田 毅士1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:動的PRA、確率論的故障物理、統合シミュレーション、RAPID、MELCOR2.2

プラントの運転データ基づき機器の故障確率を推定するPRAは、動的な事故進展に依存する故障確率を模擬できないため、PRA結果に認識論的な不確かさが含まれる。機器作動環境を考慮した故障発生機構の現実的な模擬に向けて、JAEAでは、事故進展及び機器信頼性評価を同時に取り扱える動的PRA手法とツールRAPIDを開発している。本報は、PRAにおいて故障物理の利用現状の調査結果、及びイベント駆動型シミュレーション技術のRAPIDツールへ導入により、シビアアクシデント解析と故障発生機構の動的な結合シミュレーションが可能であることを示す。また、この研究により、故障確率推定とPRA結果に存在する認識論的な不確かさを低減できることを示す。