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[2C14] 繰返し計算を必要としない等価線形化手法による建屋内機器のフラジリティ曲線の効率的作成法
キーワード:地震フラジリティ曲線、地震PRA、等価線形化法
近年、確率論的リスク評価(PRA)を用いて原子力発電所のリスクを定量化し、脆弱部を補強する試みが進められている。しかしながら、発電所に多数存在する設備の地震フラジリティ曲線の評価は多大な労力と時間を要するため、評価の簡略化が評価コストの削減上重要な課題であった。本研究では、原子力発電所建屋内に設置された機器を対象として、地震フラジリティ曲線作成に非繰り返し計算を必要としない等価線形化手法を適用し、地震フラジリティ曲線を簡便に評価できる手法を提案し、その有効性を複数の計算モデルを用いて時刻歴非線形解析との比較により検討を行った。検討の結果、一部の計算モデルにおいて建屋の共振周期より十分に短い周期の機器で地震フラジリティ曲線の中央値を精度よく推定できることが分かった。