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[2D02] 全方位指向性検出器 (FRIE) の開発
(1) 検出器の設計製作とその特性
キーワード:フラクタル形状、放射線イメージング、β・γ線測定
自己相似形のフラクタル形状であるSierpinskiの四面体形状の放射線検出器を開発した。正四面体の放射線センサーをユニットとして、16個のGAGGシンチレータをSierpinskiの四面体形状に配置しセンサー間に重金属を充填した。この形状の3次元的な配置から、フラクタル次元が2であり、あらゆる方向からの放射線の入射に対して効率よく計数する。16個のシンチレータの全計数率は入射方向に対してほぼ同感度であるにも関わらず、個々のシンチレータの計数率から放射線の入射方向の特定が可能となる。本発表では、前回の発表をもとに新たに開発した測定器の概念とβ・γ線源を用いた特性試験結果について報告する。