[2D_PL01] エネルギー危機による世界の原子力情勢の変化
2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの侵攻は、世界へ大きな影響を及ぼしている。ロシアは世界有数の資源国であるため、西側諸国はロシアへのエネルギー依存からの脱却に向けて大きく動いている。また、ロシアは原子力プラントの輸出においても競争力があり、西側諸国はロシアの原子力技術からの脱却も図ろうとしている。一方、ウクライナ侵攻により、原子力は気候変動対策としての期待に加え、エネルギー安全保障上の重要性も喚起されることとなり、世界的に原子力回帰の趨勢が強まっている。本講演では、このようなウクライナ侵攻による世界のエネルギーや原子力に係る情勢変化ととともに、今後の展望について説明する。