2023年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 203-2 ビーム利用・ビーム計測・ターゲット

[2E05-08] ビーム応用・計測

2023年3月14日(火) 10:50 〜 12:00 E会場 (12号館2F 1225)

座長:坂本 文人(秋田高専)

11:05 〜 11:20

[2E06] PIGE分析により得られた陽子ビームの不確かさがPIXE分析の定量評価に与える影響の研究

*鎌田 凌河1、羽倉 尚人1、佐藤 勇1、中島 邦久2、河原林 順1 (1. 東京都市大学、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:PIXE分析、PIGE分析、スペクトル解析ソフトGUPIX、イオン化断面積、都市大タンデム加速器

東京都市大学のペレトロン・タンデム加速器は、主に荷電粒子励起X線放出(PIXE)に利用されている。現在、PIXEスペクトルから定量値を算出するために、スペクトル解析ソフトGUPIXを採用されている。しかし、陽子エネルギーの不確かさがある場合、定量値を正確に算出することが難しい。それは、PIXE分析において陽子ビームの不確かさがイオン化断面積に影響を与え、発生するX線の生成量の不確かさに直結するからである。結果として、27Al(p,p'γ)27Al核反応によるPIGE分析により、約100 keVの不確かさがあることが分かった。本研究の目的は、この陽子エネルギーの不確かさが定量値にどれだけ影響を与えるか、様々な試料を活用し、検討することである。