2023年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2E09-12] 核データ測定・実験データベース

2023年3月14日(火) 14:45 〜 15:50 E会場 (12号館2F 1225)

座長:木村 敦(JAEA)

15:15 〜 15:30

[2E11] 180度方向に放出される核破砕中性子によるBi箔を用いた放射化反応率測定

*杉原 健太1、明午 伸一郎2、岩元 大樹2、前川 藤夫2 (1. KEK、2. JAEA)

キーワード:J-PARC、Bi(n,xn)、3 GeV陽子を水銀標的に入射する際の核破砕中性子、評価済み核データ

透過能の大きな高エネルギー中性子の遮蔽体での減衰係数は、核変換システム(ADS)を始めとする大強度加速器施設において重要な情報の一つである。過去の研究により、現在検討を進めているADSでは、陽子ビームダクトのストリーミングに起因して、180˚方向の中性子の遮蔽が重要であることが認識されている。そこで、180˚方向の中性子に対する減衰係数の導出のために、3 GeV陽子を水銀標的に入射する際の核破砕中性子の180˚方向成分を利用可能である大強度陽子加速器施設において、ビスマス箔の放射化による研究を開始した。本発表では、現段階で得られているBi(n,xn)反応の放射化反応率を報告する。