2023年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2E09-12] 核データ測定・実験データベース

2023年3月14日(火) 14:45 〜 15:50 E会場 (12号館2F 1225)

座長:木村 敦(JAEA)

15:30 〜 15:45

[2E12] 原子核反応実験データベースEXFORにおけるFAIR原則の実装

*奥村 森1、Georg Schnabel1、Arjan Koning1 (1. International Atomic Energy Agency)

キーワード:原子核反応、EXFOR

原子核反応データベース(EXFOR)は、世界各国のデータセンター(NRDC)の国際協力により、発表された原子核反応実験の数値データを編集・再録し、IAEAがシステム開発および管理を行なっているものである。

実験値はデジタル化されており、核データの評価等あらゆる方面で有効活用されている。しかし、そのフォーマットは古いFORTRAN時代の制限を受けており、そのままデータ可視化ソフトなどで読み込み使用するのには難がある。

近年のサイエンスデータの利用におけるOpen Scienceや研究成果である研究データの公開と共有のための原則であるFAIR (Findable, Accessible, Interoperable, Reusable)、DX推進の流れは当該分野でも例外ではない。IAEA核データセクションでは、この試みとして、新しくEXFOR構文解析ソフトウェアを開発しEXFORをJSONに変換、REST APIを通してユーザーに使いやすいフォーマットでデータを提供する開発を行っている。本発表では、本試みの概要および変換データの例や使用方法について発表する。