2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[2G01-04] FP挙動,高温での腐食

2023年3月14日(火) 10:00 〜 11:10 G会場 (13号館1F 1311)

座長:和田 陽一(日立)

10:45 〜 11:00

[2G04] 1173Kの液体LiPb環境下における316Lオーステナイト鋼の化学的共存性に関する研究

*大野 健士1、畑山 奨1、大野 直子2、近藤 正聡1 (1. 東工大、2. 横浜国大)

キーワード:腐食、核融合炉、SUS316L、液体鉛リチウム、液体金属

核融合炉の液体LiPbブランケットは燃料の生産,エネルギーの熱変換,中性子遮蔽を担う.その構造材料として真空容器の内側は低放射化材料が用いられるが,真空容器の外側にはSUS316Lが候補材料となっている.著者らの先行研究では、900℃の液体LiPbにおいて、316Lオーステナイト鋼は腐食して重量を大きく失う事を報告してきたが,その腐食組織や腐食挙動は明らかにされていない.本研究では、316Lオーステナイト鋼 を873K,1023K,1123Kの液体LiPbに25時間及び250時間浸漬し,その腐食組織を詳細に観察し,腐食組織の硬さの情報などを明らかにした.